西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ「特急あずさ殺人事件」
渡瀬恒彦主演「十津川警部」シリーズ第37弾。都内で現金強奪殺人事件が発生するが、事件の容疑者が何者かに次々と殺される。金を独り占めしようとする犯人たちの仲間割れか、それとも別の人物の犯行か? 十津川の推理をあざ笑うかのように、犯人は犯行を重ねていく。事件の鍵を握るのは、七年前に起きた拉致監禁事件の被害者の女性。女性を拉致した犯人が彼女の婚約者だと知り、十津川は愕然とするが女性の心の傷を気遣いながら事件の真相に迫る…。事件の全ての謎を乗せて「特急あずさ13号」が新宿駅を発車した。必死に事件を追う十津川たちと、追い詰められる犯人の息詰まるシーンは必見だ。
キャスト
渡瀬恒彦(十津川省三)、伊東四朗(亀井定雄)、堤大二郎(西本刑事)、西本はるか(河合けい子)、星野真里(新井優子)、山本圭(内田聡介)、高橋和也(橋野要)、小野ヤスシ、長谷川哲夫、山村紅葉、他多数。
西本刑事(堤大二郎)の携帯電話に、かつての恋人・河合けい子(西本はるか)から突然連絡が入る。けい子は「特急あずさ」に一緒に乗っていたと証言してほしいと緊迫した声で話し、電話が切れた。数日後、けい子が絞殺死体となって発見される。十津川警部(渡瀬恒彦)が捜査を始めると、けい子が電話した日時に、都内で現金強奪殺人事件が起こっていた。けい子はこの事件に関わっていたらしい。
十津川は生前のけい子の勤務先の社長・橋野要(高橋和也)を訪ねる。橋野は、強奪事件があった時刻には特急あずさに乗っていたと語り、婚約者の新井優子(星野真里)が証人だと言った。十津川らはアリバイを確かめるため、優子が経営する安曇野のペンションへ向かった。しかし、橋野が先回りし、優子は橋野を異常に恐れ、多くを語らない。後日、東京に戻った十津川に優子から電話が入った。元判事の内田聡介(山本圭)が橋野について知っているという。内田の話は衝撃的だった。優子は七年前橋野に拉致監禁された被害者だというのだ。拉致から三年後、優子は橋野のもとから自力で逃げ出し警察に保護された。この事件の判事が内田だったのだ。事件後、消息を絶った優子だったが、執念深い橋野に出所後、優子の居場所を突き止められる。恐怖に凍りついた優子は、言うなりに操られ、結婚の約束までさせられているという…。
そんな中、事件が動いた。強奪事件の容疑者が二人連続して殺されたのだ。十津川は強奪事件の主犯格が橋野だと確信する。さらに、橋野が姿を消した。続いて優子も何者かに誘拐される。優子を無事救出するよう、電話をかけてきた橋野に十津川はそのために手を組もうと提案する。橋野は謎の人物と特急あずさの中で、優子と盗んだ現金の交換をするという。事件のすべての謎を乗せて、運命の「特急あずさ13号」が新宿駅を発車した!
橋野要 役:高橋和也
高橋和也は、橋野要役として出演。橋野要は、被害者の女性・新井優子(星野真里)の婚約者でありながら、7年前に彼女を拉致監禁した犯人という複雑な人物です。表向きは成功した実業家で、現金強奪殺人事件の主犯格として暗躍しています。高橋和也の冷徹で謎めいた演技が物語の緊張感を高め、視聴者に強烈な印象を残しました。彼の出演シーンは物語の核心部分に多く、事件解決の鍵を握る重要な役割を果たしています。
制作情報
- 初回放送日:2006年10月2日
- 初回放送局:TBS
- 放送時間:21:00~23:24
- 全話数:1話(2時間半スペシャル)
- 制作:テレパック
- プロデューサー:森下和清、金丸哲也
- ディレクター・監督:長谷部安春
- 脚本:岡崎由紀子
- その他:原作は西村京太郎の同名小説「特急あずさ殺人事件」