芥川賞候補に幾度も名を連ねながら受賞がかなわず、41歳で自ら命を絶った不遇の作家・佐藤泰志の唯一の長編小説を、綾野剛の主演で映画化。「オカンの嫁入り」の呉美保監督がメガホンをとり、愛を捨てた男と愛を諦めた女の出会いを描く。仕事を辞めブラブラと過ごしていた佐藤達夫は、粗暴だが人懐こい青年・大城拓児とパチンコ屋で知り合う。ついて来るよう案内された先には、取り残されたように存在する一軒のバラックで、寝たきりの父、その世話に追われる母、水商売で一家を支える千夏がいた。世間からさげすまれたその場所で、ひとり光輝く千夏に達夫はひかれていく。しかしそんな時、事件が起こり……。
中島
演 – 高橋和也
造園業を営む。月に数回だけ拓児に仕事を手伝わせている。仕事では親しみやすい性格で周りから慕われており、私生活でも妻子想いの性格。しかしそれは表向きの姿で、裏では危ない雰囲気を持つ。気に入らないことがあれば凄んで見せることもあり、自らが好意を寄せる千夏に対し半ば強引に不倫に付き合わせている。