『夏樹静子サスペンス 逆転弁護士ヤブハラ』は、2015年に放送された弁護士ドラマで、長塚京三が冷静で客観的な弁護士・藪原勇之進を演じます。企業社長の殺人事件を中心に法廷での証言を巡る攻防が繰り広げられます。
あらすじ
企業社長の馬越憲造(山路和弘)が殺害され、内縁の妻・智子(高岡早紀)が容疑者として起訴される。事件当時、馬越の弟・信也(高橋和也)が現場にいたが、法廷での証言を拒否。藪原(長塚京三)は、この証言拒否の背後にある真実を追う。
キャスト
- 藪原勇之進:長塚京三
- 朝吹里矢子:黒谷友香
- 岩井智子:高岡早紀
- 馬越信也:高橋和也
- その他:西村雅彦、山路和弘 ほか
弁護士の藪原勇之進(長塚京三)と後輩弁護士・朝吹里矢子(黒谷友香)は、社員二千人を抱えるトップ企業の代表取締役・馬越憲造(山路和弘)が殺害された事件を担当。容疑者で憲造の内縁の妻、岩井智子(高岡早紀)に面会すると、智子は起訴内容を否認。誰かが庭へ走って逃げて行ったと証言していた。世間では保険金殺人ではないかとの声が高まっていたが、智子が犯人と裏付ける検察の起訴理由も不明瞭なものであるため、里矢子は智子の起訴は検察の横暴だと憤慨する。
一方、法廷では事件当夜に現場に駆け付けた憲造の弟・信也(高橋和也)も庭へ逃げた人物を見たのか、その発言に注目が集まっていた。しかし、信也は藪原からの尋問の最中に「証人自身、または近親者が刑事訴追を受けるおそれ」があるとして、突然証言を拒否してしまう。そんな信也に検察の土谷佐介(西村雅彦)は怒り心頭。里矢子も信也は犯人をかばっているに違いないと考える。しかし藪原は、逃げた人間がいたとしても、その人間が犯人とは限らないのだと里矢子を諭し、事件をはじめから洗い直すことにする。
殺害された憲造は一代で会社をトップ企業にまで大きくした人物だが、そのやり方はワンマンで評判が悪く、社内外に恨みを持つ人間は多かったようだ。妻の亡きあと、智子を豪邸に住まわせていたが、一人息子の秋行(平田裕一郎)は2年前から行方不明に。弟の信也は結婚して家を出ていたが、離婚を機に再び憲造、智子と同居していた。
藪原と里矢子は憲造の後を継いで代表取締に就任した信也に会いに行き、もう一度証言してほしいと頼むがいい返事はもらえない。智子に事件当日のことを聞き直すと、逃げた男が“若い男”だったと初めて口にするが、それ以上のことは話したがらない。藪原は“若い男”が秋行ではないかと考え、行方を探すことにする。
高橋和也は、被害者の弟である馬越信也役を演じ、藪原との対峙が物語の重要な鍵となります。彼の証言拒否が事件の真相に深く関わり、法廷での緊張感あるシーンが展開されます。
高橋和也は、第1話において馬越憲造の弟・信也として、事件の証言を巡る場面で大きな役割を果たします。証言台での拒否のシーンが最も重要な場面です。
制作情報
- 初回放送日:2015年2月18日
- 初回放送局:テレビ東京
- 放送時間:21:00~22:54
- 脚本:久松真一
- 監督:香月秀之
- 制作:テレビ東京、BSジャパン、PROTX