動物病院ドクトル花子の事件簿
40を過ぎて未だ独身の獣医・八巻花子(泉ピン子)は、生まれ育った下町の実家で父の跡を継ぎ「八巻動物病院」の院長を務めている。捜査一課の刑事である弟・正和(村田雄浩)と2人暮らしだが、同居を目論む叔母・鈴子(野村昭子)が転がり込み、八巻家は一気に騒がしくなる。
花子のところに診察に来る飼い主たちは「愛犬同好会」を作り、公園で度々会合を開いていた。会員には近所の相沢光子や、宝石販売員の前川典子、熟年の増田夫婦、小型犬の飼い主・金子満などがいた。
鈴子を連れて公園を訪れた花子は、会員の真行寺房枝(渡辺典子)が自宅で火傷をし、入院したことを知る。房枝は花子の患者・ラッキーの飼い主で、花子も感心するほど犬のことをよく勉強していた。
その夜、往診を終えて帰宅途中の花子は、前川の運転する車と接触しそうになる。車は花子と気づかず走り去った。それから間もなく人だかりに出くわし、バイクに跳ねられたラッキーを発見し、自宅に連れて帰り治療をした。花子は、ラッキーが入院中の房枝を探しに外へ出てしまったのではないかと思い、飼い主との深い絆を実感する。
翌朝、ラッキーを連れて真行寺家を訪れた花子は、部屋で頭から血を流して死んでいる房枝の妹で売れっ子漫画家のマリエ(高橋由美子)を発見する。現場に駆けつけた正和ら警察は、犯行時刻は昨夜10時過ぎで、その時間に犬がかなり激しく吠えていたのを隣人が聞いていたことを知る。第一発見者の花子は、ラッキーが犯人に向かって吠えた後、家を飛び出して事故にあったのではないかと考える。
キャスト
泉ピン子(八巻花子)、村田雄浩(八巻正和)、野村昭子(八巻鈴子)、渡辺典子(真行寺房枝)、高橋由美子(マリエ)、前田耕陽(佐川明夫)、他
佐川明夫役:前田耕陽
前田耕陽は、都出版の編集者であり、マリエの担当編集者である佐川明夫を演じています。彼は売れっ子漫画家であるマリエの才能を引き出し、作品を世に送り出す重要な役割を担っています。物語の鍵を握る人物として、事件の真相に迫る花子たちに重要な情報を提供します。
制作情報
- 初回放送日:2003年10月8日
- 初回放送局:テレビ東京系列
- 放送時間:20:54~22:48
- 全話数:1話(単発スペシャルドラマ)
- 制作:テレビ東京、BSジャパン、ファインエンターテイメント
- プロデューサー:小川治(テレビ東京)、黒川浩行(BSジャパン)、井口喜一(ファインエンターテイメント)
- ディレクター・監督:小松隆志
- 脚本:宮村優子
- その他:ロケ協力—秋田書店・サスペリア編集部、新撰組、平安祭典 高円寺会館