独眼竜政宗(1987年1月4日 – 12月13日、NHK総合) – 伊達小次郎 役
放送時間 日曜20:00-20:45
放送枠 大河ドラマ
伊達小次郎(だて こじろう)
(竺丸 → 伊達小次郎)
演:岡本健一(少年時代:山ノ井隆信)
輝宗の次男、政宗の実弟。幼名は竺丸(じくまる)。元服後の正式な名乗りは「伊達小次郎政道」。義姫の屈折した愛情を一身に受けて育った純真無垢な美少年。決して暗愚ではなくむしろ利発で、幼い頃は政宗より器量は優れているようにさえ見えたが、父・輝宗同様優しさ以外にとりわけ目立った資質に恵まれた訳でもなかった。が、その存在自体が常に伊達家内紛の火種と危険視される。
兄弟仲よくしている描写もあるが、兄・政宗と母・義姫との対立を気にかけている描写も見られた。第18話で竺丸自ら侍従の者達を連れ、領内を回っていた道中、老婆(演:宮内順子)や農民2人と出会い、彼らの「百姓は虫けらじゃねえ」という悲痛な叫びを聞き入れ、彼らの主張を伝えることを約束、父譲りの優しい一面を見せた。
将棋では兄・政宗と3度対戦して3度負かしている。
輝宗は小次郎を国分家に養子として出そうとしたが、輝宗の死後に政宗はその話を反故にしている。政宗と愛姫の間に子ができぬまま、愛姫の父・田村清顕が亡くなったときには政宗が田村家へ彼を養子に出すことを提案したが、「田村家は伊達家より家格が下」という理由でお東に猛反対を受けた。伊達家の勢力拡大のため、奥州きっての名門・芦名家へ婿養子とする縁談の話を進めていたとき、政宗とはとかく意見が衝突する義姫もこれには「芦名ならば家格的にも申し分ない」と賛成していた。が、先方が佐竹家から婿養子をとることにしたため、この縁談は反故となる。
最期は「政宗毒殺未遂事件」を機に政宗自らの手で成敗されたが、彼を斬った政宗はその後しばらくの間彼の亡霊にうなされ、小田原参陣後にそこで風呂に入った際も亡霊を見たり、溺愛していた義姫に至ってはそのショックで一夜にして髪は白髪交じりになり、死んだ彼のことを呼ぶなど、しばらくの間は精神に異常をきたすほどであった。
第9、10、13、15~22、24話にて竺丸 → 伊達小次郎役。 第22話「弟を斬る」にて、小次郎が政宗に斬り殺されてしまうシーンに対し、収録前に岡本のファンたちから「助命嘆願」がNHKに殺到。 しかし、さすがに史実までは変えられなかった。