テレビ朝日・土曜ワイド劇場「黒革の手帖スペシャル〜白い闇」

銀座一のクラブ『ロダン』のママだった元子(米倉涼子)は、元子を恨む若きホステス・波子(釈由美子)の通告によって詐欺恐喝罪で逮捕されてしまう。証拠不十分で不起訴、釈放となったものの、銀座を追われた元子は東京を離れ、京都のクラブ『千扇』のママとしてひっそりと返り咲いていた。

そんな元子が、再起の足掛かりとして狙った獲物が、尾関ホテルチェーンの社長・尾関清一(豊原功補)。尾関ホテルチェーンは、清一の父で現会長の孝次郎(田村高廣)が一代で築き上げたもので、未だに孝次郎の威光が隅々まで行き渡っていた。

元子が尾関ホテルチェーンの株主総会に顔を出したことから、清一は元子に興味を持ち、『千扇』に俊吉(岡本健一)と共に現れる。そして、この店に偶然、銀座時代に元子に手玉に取られた楢林(小林稔侍)も顔を出し、清一に元子の黒い過去を匂わせる。だが、清一は、ますます元子に興味を募らせる。
やがて、元子は清一から指輪を贈られプロポーズされる。「君のような強い女が僕には必要だ」と言うのだ。

 

高瀬俊吉(演 – 岡本健一)

 

高瀬俊吉
演 – 岡本健一
清一の腹違いの弟。清一の運転手をつとめる。兄の清一に対しては複雑な感情を抱いている。兄の失踪後、ホテルの経営権を掌中におさめる。